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東京大学 大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻/
工学部機械情報工学科

生命知能システム研究室 (高橋・白松研究室)

その他Others

卒論・修論必勝法

論文の書き方
「論文を書こう!」と意を決したものの,初めての論文執筆では序論や考察で何を論じていいかわからないもの.研究者として初心者から中級者へのステップアップするために,論文をどう書けばいいかのノウハウを私見としてまとめました (link).

出典:高橋宏知 (実際の設計研究会): 「論文による技術・知識の伝承」, 畑村洋太郎編, 実際の設計 第6巻 技術を伝える, 日刊工業, 東京, 2006, pp. 214-223 (全402頁)
論文執筆時のチェックリスト
論文添削で言い続けてきていることを例文とともにリストアップしました.論文が書きあがったと思ったときに,チェックしてみましょう.きっと,まだ推敲の余地があるはず (link).
家訓:発表の心得
毎年,発表練習で言い続けてきていることをリストアップしました (link).
発表資料の作り方の例 (link)

脳科学を勉強しよう

巷では,一般向けの読み物から専門書まで脳科学の本で溢れいます.脳科学に興味はあるけど,どれを読めばいいかわからないという方も多いでしょう.そこで,これまで読んだ本のなかで,脳科学を勉強しようという人たちが読んで損しない本をリストアップしました.少し骨がある本が多いですが,どれも一読の価値はあります.
神経科学全般
  • 生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方(講談社) (amazon) (目次) (YouTube)
    メカ屋のための脳科学入門 脳をリバースエンジニアリングする(日刊工業新聞社)(HONZの書評) (amazon) (目次)
         イントロダクション/ 神経細胞編/ 運動編/ 知覚編/ 芸術編
    続 メカ屋のための脳科学入門 [記憶・学習/ 意識編](日刊工業新聞社) (amazon) (目次)
         手法編/ 記憶・学習編/ 意識編/ 倫理編
  • 初級者〜
    池谷裕二さんの著作 (link)
    ・進化しすぎた脳 ― 中学・高校生と語る大脳生理学の最前線,講談社(講談社ブルーバックス),2007
    ・単純な脳、複雑な「私」,講談社(講談社ブルーバックス),2013

    脳科学の面白さを垣間見たい!という方にお勧め.その他の多数の著作は,最新の研究をわかりやすくオムニバス形式で解説しており,上級者にとっても面白い
  • V. S. ラマチャンドラン,脳のなかの幽霊,角川書店 (2011)
      臨床医の経験に基づき,不思議な症例から脳の情報処理方法を考察
  • マンフレート・シュピッツァー,脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図,新曜社 (2001)
      人工ニューラルネットワークから脳の情報処理を工学的に考察
  • 中級者〜
    クリストフ・コッホ,意識の探求―神経科学からのアプローチ (上) (下),岩波書店 (2006)
      認知や意識といった高次機能を探求するための神経科学の入門書(教科書)
      意識研究の必読書その1
  • ジョセフ・ルドゥー,シナプスが人格をつくる 脳細胞から自己の総体へ,みすず書房 (2004)
      細胞レベルの現象に重点を置いた神経科学の入門書
  • マイケル・ガザニガ
    ・人間らしさとはなにか?―人間のユニークさを明かす科学の最前線,インターシフト (2010)
      脳に少し詳しい人のために,最近の研究トピックを満載.
    ・「わたし」はどこにあるのか,紀伊国屋書店 (2014)
  • デイヴィット・イーグルマン
    ・脳の地図を書き換える 神経科学の冒険,早川書房 (2022)
      脳の可塑性とエンパワーメントを論じた本.
複雑系の科学
  • 脳の情報処理システムは複雑系
    メラニー・ミッチェル,ガイドツアー 複雑系の世界: サンタフェ研究所講義ノートから,紀伊国屋書店 (2011)
      複雑系の素晴らしい入門書
  • マーク・ブキャナン,歴史は「べき乗則」で動く―種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ),早川書房(2005)
  • 脳は複雑ネットワーク
    アルバート・ラズロ・バラバシ,新ネットワーク思考 - 世界のしくみを読み解く,NHK出版(2002)
    脳とは関係ないけど,バラバシ著「ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした『成功の普遍的法則』」(光文社, 2019)もお薦め
  • マーク・ブキャナン,複雑な世界,単純な法則 ネットワーク科学の最前線,草思社 (2005/2/25)
  • 集団的な神経活動の本質は同期現象
    スティーブン・ストロガッツ,SYNC,早川書房(2005)
  • 蔵本由紀,非線形科学(集英社新書),集英社 (2007)
その他,各論
  • 情動・感情
    デイヴィッド・J・リンデン,快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか,河出書房新社 (2012)
  • 知覚
    クリストファー・チャブリス, ダニエル・シモンズ,錯覚の科学,文藝春秋 (2011)
  • 柏野牧夫,音のイリュージョン――知覚を生み出す脳の戦略 (岩波科学ライブラリー 168),岩波書店 (2010)
  • 意志決定
    ダニエル・カーネマン,ファスト&スロー (上) (下),早川書房 (2012)
      認知心理学の素晴らしい本.読んで絶対損はない.
  • シーナ・アイエンガー,選択の科学,文藝春秋 (2010)
  • 意識
    トール・ノーレットランダーシュ,ユーザーイリュージョン―意識という幻想,紀伊国屋書店 (2002)
      熱力学,情報理論,心理学などを駆使しながら,意識に迫る学際的な一冊
  • ジュリアン・ジェインズ,神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡,紀伊国屋書店 (2005)
      文学や考古学から脳 (意識) を科学することに感動を覚える一冊
  • マルチェッロ・マッスィミー二,ジュリオ・トノーニ,意識はいつ生まれるのか―脳の謎に挑む統合情報理論,紀伊国屋書店 (2015)
      意識研究の必読書その2
  • スタニスラス・ドゥアンヌ,意識と脳―思考はいかにコード化されるか,紀伊国屋書店 (2015)
      意識研究の必読書その3
  • マーク・ソームズ,意識はどこから生まれてくるのか,青土社 (2021)
      意識研究の必読書その4.意識には大脳皮質だけでなく,中脳レベルが重要.
  • シモーナ・ギンズバーグ,エヴァ・ヤブロンスカ,動物意識の誕生 (上), (下),勁草書房 (2021)
      従来の意識研究の考え方 (哲学) やモデルが整理されていて,おススメ.
  • ドナルド・ホフマン,世界はありのままに見ることができない なぜ進化は私たちを真実から遠ざけたのか,青土社 (2020)
      知覚は真実を捉えるためにあるわけではない.適応的な行動を導くためにある.FBT (Fitness beats truth) 定理に感動.
  • 金井良太,AIに意識は生まれるか,イースト・プレス (2023)
      著者の半生を振り返りながら,歴史的な哲学から意識研究の最先端を解説.情熱的に研究する描写はまるで青春小説.
  • ダーウィニズム(生物学の基本的な考え方)
    チャールズ・ダーウィン,種の起源 (上) (下),光文社 (光文社古典新訳文庫),2009
      ダーウィンの博識に脱帽
  • リチャード・ドーキンス,利己的な遺伝子,紀伊国屋書店 (2006)
      これを読まなきゃモグリ
  • ジョセフ・ヘンリック,文化がヒトを進化させた 人類の繁栄と「文化‐遺伝子革命」,白揚社 (2019)
      文化と遺伝子の共進化.ダーウィニズム+α の視点が衝撃的.
  • 木村資生,生物進化を考える,岩波書店 (岩波新書) (1988)
  • デイヴィッド・バラシュ, ジュディス・リプトン
     ・不倫のDNA―ヒトはなぜ浮気をするのか, 青土社 (2001)
     ・女性の曲線美はなぜ生まれたか―進化論で読む女性の体, 白揚社 (2013)

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知能機械情報学専攻
生命知能システム研究室

高橋宏知

〒113-8656
東京都文京区本郷7−3−1
工学部2号館 81B

TEL: 03-5841-6318
E-mail:takahashi@i.u-tokyo.ac.jp


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関連学科・専攻:

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 工学部 機械情報工学科 (機械B)
 大学院 情報理工学系研究科
      知能機械情報学専攻
     工学系研究科
      先端学際工学専攻
 先端科学技術研究センター
   生命知能システム分野
   (神崎・高橋研究室)